知られざる!恐ろしい「根面むし歯」


 

こんにちは。院長の山本です。
5月の大型連休も終わりましたね。
コロナ禍でのGW、
みなさんどのようにお過ごしでしたでしょうか?

 

「五月病」という言葉もあるように、
新年度が始まってから1ヶ月経ち
GWも過ぎたこの時期。

 

これまで張りつめていた緊張の糸が切れたように、
心身のバランスが崩れることもあります。
知らぬ間にお疲れの溜まる時期でもありますから、
どうかご自愛ください。

 

 

 

「知らぬ間に進行してしまう症状」は、
お口の中にも見られます。

 

それは『根面むし歯(根面う蝕)』と呼ばれる、
とても気づきにくいむし歯です。

 

 

 

 

◆『根面むし歯(根面う蝕)』とは

 

みなさんは鏡でご自身の歯をご覧になったときに
「なんだか歯が伸びた(長くなった)」
と感じたことはありませんか?

 

大人の方の場合、
それは歯が伸びたのではなく
「歯ぐきが下がった」ということです。

 

歯ぐきが下がったということは、
その分「歯の根元が露出すること」になります。

 

その露出した歯の根元部分(根面)にできる
むし歯のことを『根面むし歯』といいます。

 

 



 

 

 

普段から見えている歯ぐきから上の部分(歯冠部)は、
体の中で最も硬い組織「エナメル質」でできています。

 

このエナメル質に守られているのが
「象牙質」と呼ばれる部分。

 

 

この象牙質はとてもデリケートで、
「酸に弱くて溶けやすい」
「表面がざらざらして汚れがつきやすい」
という特徴があります。

 

 

しかし、歯ぐきが下がって露出する
歯の根元部分(根面)はエナメル質ではなく
「セメント質」に覆われています。

 

セメント質は
エナメル質よりも薄く、酸にも弱いため
簡単に酸に溶かされてしまいます。

 

 

そのため、もし歯ぐきが下がってきた場合には
しっかりとしたケアを行わないと
簡単にむし歯になってしまうのです。

 

 

 

 

◆こんな人は要注意!?

 

根面むし歯は「大人になるとできやすくなるむし歯」で、
特に30代から増え始める傾向が見られます。

 

自分では気づきにくく、進行もしやすいため、
放っておくと歯を失うことにもなりかねない、
怖いむし歯です。

 

 

「食べ物が歯の根元にはさまりやすい」
「歯の根元がしみるように感じる」


 

といったことに思い当たる人は、
根面むし歯のリスクが高まっている可能性があります。
念のため、歯科でチェックしてもらいましょう!

 

 

 

 

◆根面むし歯を予防しよう!

 

「だらだら食べ・だらだら飲みをしない」
「丁寧な歯磨き」など、
普段からむし歯予防をより心がけることで、
根面むし歯の予防にも繋がります。

 

 



 

 

 

歯みがきでは、歯冠部だけでなく
歯と歯ぐきの境目もやさしく
丁寧にブラッシングするよう意識しましょう。

 

 

 

 

◆ゴシゴシ磨きに要注意!

 

歯ブラシを強く押し付けると、
毛先が歯や歯ぐきにうまく当たらず
磨き残しが多くなるだけではなく、
歯ぐきにダメージを与えてしまい、
歯ぐきが下がる原因に。


 

 

歯ブラシはエンピツと同じ持ち方
(ペングリップ)で持ち、
ブラシの毛先が広がらない程度の
軽い力で当てます。

 

磨く際には、
5~10mmほど小刻みに動かして、
1~2本ずつ丁寧に磨いてみましょう。

 

 



 

 

 

長年ゴシゴシと強く磨くクセがあった方にとっては、
「磨いた気がしない…」と
最初はとまどうかもしれませんが、
正しい歯みがきを習得しておくことは
「歯」という一生ものの財産を守ることに繋がります。

 

うまく磨けているか不安な方は、
どうぞお気兼ねなくご相談ください!

 

 

 

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